発達性協調運動障害

 身体的に顕著な麻痺は認められないものの、身体動作の協調が機能していない障害を、発達性協調運動障害と呼ばれています。誤解されやすいのですが、こちらは精神面の発達障害に分類されます。日常生活の運動や、学業にも問題が発生してしまうため、スポーツが全くできなかったり、字が異常に下手だったりして周囲が気付くことになります。本人は自信を喪失することから、LDと同様のサポートが必要になります。LD以上に理解されにくい障害であり、より一層周囲のサポートが求められます。
 さて、こうした発達障害に関しては、障害者本人の努力はもちろんのこと、周囲の理解、サポートが重要だとされます。人は誰もが自尊心を持っており、自立したいのも、反抗したいのも、様々な葛藤も、普遍的な発達課題です。ですから障害があるからといって、健常者と本質的に差別されなければならないものではありません。周囲の態度としては、子育ての精神で見守るスタンスでいてほしいと思います。障害者の長所を伸ばし、自立に向けたサポートを行い、社会参加を促すことが、彼らにとって大変な助けとなります。
 では以下、発達障害を年齢区分ごとに見ることにしましょう。まず乳児期ですが、自閉的な乳児は、大人しいのが特徴です。手が掛からないので、好印象を持たれることもあります。刺激に敏感なのは既にこの時期に発現します。ADHDの乳児であれば、他の子どもよりも動き回ることがあります。スキンシップが障害の緩和につながる時期なので、視線を合わせた上で、積極的にコミュニケーションを図るようにしましょう。睡眠のリズムも壊さないよう、周りの大人が注意しなければなりません。例えば、テレビをつけっぱなしにするなどして、乳児の安眠を妨げるのはやめておきましょう。