障害者のための環境づくり

 発達障害者が生きやすい環境を作り上げることは、社会の責務と言ってもよいでしょう。例えばADHDの人がいる職場では、以下に気を付けるとよいでしょう。ADHDの特徴の一つが衝動性であることから、任せる仕事をできる限りパターン化し、本人の記憶に任せた仕事の振り方を控えるようにします。ADHDの症状が酷ければ、仕事の全体像を把握することを疎かにして、目の前の仕事から手を付けてしまいます。ですから、中長期の管理を任せたりするのは禁物なのです。段取りを組み立てなければならない仕事は健常者に任せ、障害者にはワンパターンでこなせる仕事を依頼することを心がけましょう。
 ADHDには他にも特徴的な症状があります。それは、視覚認知、空間認知の能力に乏しいというものです。職場では、書類の保管が求められるものですが、空間認知が難しい人は、片付けたり整理したりすることが出来ません。障害者が扱う書類については保管場所を変えたりせず、固定化しましょう。一覧表を作成するのも有効です。またADHDは、仕事では絶対欠かせない、報告、相談等のタイミングを誤る傾向にあるため、お互いに声掛けを忘れないようにして、無礼だと思わせないような工夫も必要になっていきます。障害者にはイレギュラーな報告を期待せず、定期的に行うようにお願いするのもよいでしょう。とにかくフローを明確化することが大切です。報告内容に関しても同様で、周囲は障害者に対して口頭報告を求めず、まずはメモに整理するように指導します。相談相手も明確化してあげましょう。内容ごとに誰に相談すべきかマニュアル化し、それを見ながらで構わないと伝えてあげるのです。同僚も発達障害のこうした特徴を学ぶことで、どのように工夫すればよいのか分かるようになってくると思います。

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