職場の受け止め方

 障害者が生き生きと働ける環境を提供するために、社会が努力しなければならないのは言うまでもありませんよね。しかし実際に自分の職場でそのような環境調整のために苦慮するとなると、余計な手間だと感じたり、障害者に対して良からぬ感情を抱いたりすることも、正直あるのではないでしょうか。確かに健常者に比べて、障害者はこなせる仕事が制限されたり、スピードが遅かったりすることは事実です。しかし、他方、勤め先に多大な貢献をしてくれることもあるんですよ。例えばASDの方の中には、集中力に優れた人が少なからず存在します。彼らは健常者の苦手な単純作業を簡単にこなせたり、少ないミスで仕上げたりすることが出来ます。また、得意分野、興味を持てる分野であれば、文献を徹底的に調べ上げ、健常者が驚くほどの知識を身に着けることだってあります。そのエネルギーと行動力とが良い方向に発揮されれば、誰に対しても気後れすることなく進言したり、独自の発想を展開したりすることも出来ると思うのです。
 もちろん仕事場は協調性を求めるところが大半ですから、そうしたASDの特性を煙たいと感じる人もいるでしょう。しかし健常者では生み出せないものを生み出せる人材と捉えることが出来る会社にとって、ASDの社員はなくてはならない人材なのです。そうした認識が社内で共有されれば、仮に症状が発端となって人間関係に支障が生じても、周囲は障害者の能力に敬意を払い、我慢することが出来るようにあるのではないでしょうか。
 昔に比べれば、社会全体でこうした動きが進んでおり、発達障害者を対象とした就労支援制度、福祉サービスも認知されるようになりました。普通の会社では通用しない障害者も、自分に合った就職先を見つけることが容易になったのです。

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